不登校を全肯定「学校は行かなくてもいい」

元不登校児の小幡和輝さんが書かれた本です。
「#不登校は不幸じゃない」のハッシュタグや地方創生会議で有名な方ですね。
高校生で起業されているそうです。

概要

小幡さんが不登校になった経緯から、不登校時代にどう過ごしていたか、不登校を抜けたきっかけ、その後の成功までの道のりが書かれています。

勉強は自主学習でできる、居場所は外に見つける。
これを行えば学校に行かなくてもいいと、不登校児に「大丈夫だよ」とメッセージを投げてくれています。

また学校を否定するわけではなく、あくまで学校は「学習面において一番コスパがいい場所」であるとし、行けるなら行った方がよいとも述べています。

「不登校という選択肢があること、不登校になるのであれば、これはやっといた方がいいよ」というのが読みやすくまとめられている本です。

親にできることは機会を与え続けること

他の元不登校児のケーススタディーもたくさん。
私がめっちゃ会いたい人のお一人、入家さんの事例が紹介されています。

入家さん→ロリポップレンタルサーバー(風土記の丘自由学校のHPでも利用させていただいております)や、日本で恐らく一番有名なクラファンCAMPFIRE、最高コスパなECサイトBASEなどを立ち上げた方

入家さんが「親にできることは機会を与え続けること」とおっしゃっています。
親が買ってくれたPC98がきっかけでC言語プログラミングにハマったということなので、それが彼のその後の仕事の基礎を全て作っていますよね。
また、親に連れていかれた展覧会で見た絵に感化されて芸大への進学を決めたりしています。

何かその子にきっかけを与えるかわからないから、親はとにかく子どもを信じて機会を与え続けることが大事なんですね。
親は時間的な都合もあるだろうから、それは我々自由学校が担っていくべきことだという自負も芽生えました。

学校へは行ってないけど、自分はこんなことができる!

自己肯定感は外が与えられるものではなく、やはり内から湧き上がるもの。
好きな事で誇れるものが子どもには必要とのことです。

ゲームでもいいし、音楽やイラスト、スポーツやプログラミング。

いいですね。
ハマってくれさえすれば、それを評価してくれるところに繋げるのは我々起業家はめっちゃうまいです。
色々なものに触れさせて、ハマれる何かを作ってあげることは必要ですね。

定時制高校とAO入試

不登校児が具体的にこれからどうしていけばいいのかが具体的に書かれているのもありがたい。

  • 定時制高校はそもそも学生の多様性を認められているので不登校児でも通いやすい。
  • AO入試は全国における絶対的な学力ではなく、学校内での評定で決まる。AO入試で大学にも行ける。
  • 仕事はフリーランスから始めてみる。

やはり最後は「人」

元不登校児だけど成功した人たちが口をそろえて言うのが、学校以外で人と繋がることの重要性です。
親がきっかけになることもあれば、外部のイベント、自分を肯定してくれる大人との出会いがきっかけになることもある。
不登校でもいい。でも引きこもってはいけないということですね。

学校は行かなくてもいい ??親子で読みたい「正しい不登校のやり方」

新品価格
¥1,320から
(2020/7/5 10:18時点)

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。