具体的な解決手法「不登校は99%解決する」
学校教育を全肯定している本なので、学校教育そのものに疑問を持っている方には響かないかもしれませんが、やはりどこかに「学校に行かせたい」という想いが残っている方にはおすすめです。
内容は本人の自己肯定感を向上させる具体的なステップなので、学校行かせたい・行かせたくないにかかわらず、実践していくと良さそうな内容です。
不登校の原因
不登校になった直接の原因は関係なく、不登校児はとにかく自分の心のコップに自信の水が足りていない状態だそうです。
だからいじめっこに対していじりがいのある反応を返してしまうし、勉強ができないと学校に居づらくなってしまうし、空気が読めない自分を気にしてしまうのですね。
しかし、良いことを言ってくれます。
「学生の時だからやり直しが効く。仕事に就いて出勤しなくなったらそれこそたいへん。ここで不登校を乗り越えれば、後々の困難もしっかり乗り越えられるようになります。学生の時に不登校してくれるなんて、本当に親孝行な子どもなのですよ。きっとよい家庭をつくっているからでしょうね。」
コップに自信の水を入れる
具体的にやることは、毎日3つのいいところを褒めてあげて、「うれしいよ」と付け加えてあげることだそうです。
それをノートにつけて、フィードバックに用いるのも必要だとのこと。
ただ、今の育児の流行りは褒める育児じゃなくて認める育児じゃないですか。
褒めると、子どもを思うように支配したいという意図が伝わり、余計に心を閉ざしてしまうという。
私は褒める育児と認める育児のどちらが良いのかは分からないのですが、とにかくこの本の著者は褒める育児で不登校が解消すると言っています。
コップに水を溜めはじめてから、そして溜まった後は
コップに水を溜める作業を始めれば簡単に問題が解決するわけではないようで、幼児返りを受け入れたり、電子機器への依存を断ち切ったり、まだまだ課題は残っています。
それを乗り越えてコップに水が溜まれば自分から学校に行くそうですが、それでも学校でコップの水を使い切ってしまうからまた家庭で水を溜める作業は続けなくてはいけないそうです。
その後ははっちゃけが始まって夜の街で遊ぶようになったり、不登校時より悩むことも出てくるそうです。
それをも乗り越えて、自分で不登校を克服したという自信がつくと完全に回復です。
家族に水を溜めてもらうのではなく自分で自分に水を与えることができるようになるそうです。
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